こんにちは、fuuutaです!
新生活の春ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか!さまざまな出会いがある春は、やはり新しい洋服が欲しくなりますよね!
しかし、「サスティナブル」や「ジェンダーレス」「労働環境」などさまざまな問題が指摘される昨今、いまいちファッション業界の動きが掴めないですよね!
今回は、改めて『アパレル業界の現状』と『今後の動き』についてまとめてみました!「いまこういう状況なんだ」程度でいいので、ぜひ一読してみてください!
それでは、早速みていきましょう!!
いまアパレル業界はどうなっている?
以前にファッション業界は「世界で2番目に世界を汚染している産業」だと解説しましたが、いま実際どうなっているのか気になりますよね。
依然として続くファストファッション
洋服の過剰供給をファストフードになぞらえて「ファストファッション」と呼びますが、今も供給量は急増しています。
1990年は20億着だった供給量も、今では40億着まで膨れ上がっています。またそれに伴い、売れ残る在庫品の処分も半端ではありません。日本で生産される29億着のうち、半数以上の15億着は廃棄処分されています。
日本だけでも、重さにして実に年間500,000トン(kg換算で5億キログラム)の衣料が廃棄されています!エレン・マッカーサー財団の報告書では、『一秒間にトラック一台分の衣料品』が焼却・埋立されていると表現されているんです。
国民生活センター参照
なぜそんなにサスティナブルが重要?
循環型社会がうたわれる現代において、なぜそんなにサスティナビリティが重要なのでしょうか?
それは、ファストファッションの素材にも理由があります。現在のファストファッションの衣料品の多くは化学繊維が主な素材です。ですがこれは、リサイクルによる再生利用ができないため、結果的に廃棄処分するしかなくなるんです。
その現状から、今では天然素材の洋服が多数作られていますが、コストがかからず安価な化学製品の方が手が出しやすいことに変わりありません!実際に、1991年と比較したデータでは、洋服の価格は当時の60%にまで下がっています。
こうした現状から、まだまだファストファッションの形態やそれによる大量廃棄が続いているんですね。
労働環境の問題点
アパレル産業の問題点は、深刻な労働環境も影響しています。
ラナプラザの悲劇や過労死
まず、いままで知られていなかった労働環境が浮き彫りになったのが、「ラナプラザの悲劇」と呼ばれる事故です。
この事故は、世界的アパレル企業の下請けとして動く洋服の繊維工場が崩壊したことで、1134人の死亡者・2,500人以上の負傷者が発生しました。低賃金で長時間労働を強いられていた上、安全管理の指摘にも応じない杜撰な形態が浮き彫りとなりました。
↑こちらのページで現地の映像が確認できます。少しセンセーショナルな映像ですが、事故の悲惨さが伝わる映像です。:Wikipediaの詳細
これは低価格を競う中で、労働者の人権を無視してきた結果だと言えます。また、日本でもレディースの人気ブランド『INGNI』で、過密な労働スケジュールが続き、最終的にスタッフが過労死するという事態も起こりました。
私たちの知らないところで、このような悲劇が起きている現実を、やはり見て見ぬ振りはできませんね。
人手不足が加速するアパレル業界
加えて、アパレル業界は人手不足が問題視されており、平均的な休暇日数が他の業種と比較して少ないことも深刻です。
また、世間が長期休暇や大型連休の時期になると、多くの需要が起こるため、従業員はさらに休みが得づらい状況になってしまいます。
他にも、薄利多売のビジネスモデルから、全体的な給与も平均年収を下回るのが現状です。環境汚染のみならず、いまや人権問題などにも発展しているんですね。
こうした環境から、アパレル産業全体での改革が必要だと言われているんです!
アパレルスタッフの待遇改革
スタッフを支えるスゴいサービス
そんな現状を踏まえて、今では多くのアパレルスタッフをサポートする取り組みが広まっています。
例えば、この『テンプスタッフ』というサービスでは、アパレルスタッフの店員になる前に、相談員の方と働き方について相談することができます。その希望内容をもとに、ショップ側へ自分を紹介してもらえるという良心的なサービスなんです。
これはすごくいいサービスですよね!しかもショップは、ザ・ノースフェイス、バーバリー、DEZELなどなど大手有名ブランドが多数選べるそうです!
希望として「土曜日か日曜日は休みが欲しい」「週休3日がいい」「自分の希望する土地で勤めたい」などの個人的で細かい内容であっても、それを取り入れて個別性のある働き方を実現できるんです。しかも登録スタッフには、家事代行サービスをはじめとした、様々な福利厚生までが付与されるんです!
本来、アパレルスタッフ自体は『オシャレで憧れな職種』であったり、『きらびやかで華のある職業』というイメージがありますから、それを実現できる取り組みは今後も増えていきそうですね!
これから私たちにできること
値段だけで選ばない
洋服を購入する際の指標として重要な値段ですが、安さだけで服を選ぶのは考え直すべきかもしれません。
ファストファッションの構造自体が、価格競争で安さを追求して大量生産するというものです。つまり、私たち消費者が安いものを追求すれば、ファストファッションの流れをますます助長させることになります。
また、安価で手に入れた洋服は、同じように安易に手放しやすくなるため、現在の状況として望ましくありません。やはり、高かった服や頑張ってお金を貯めて買ったいい服は、思い入れもあり長く愛用するようになりますよね!
量よりも質を考える
日常的に身につける洋服ですから、量的に枯渇するのは誰もが経験することですよね!しかし、ただ多く服を所持すればいいと言うわけではありません。
z世代を中心に、個性を大切にするライフスタイルが注目されていますが、そのような量よりも質を意識した消費生活が必要でしょう!特に、このブログでもご紹介している古着やサスティナブル製品を通して、新しい個性の見つけ方を考えていく必要があるかもしれませんね。
まとめ
今まで知られていなかった点にスポットライトが当たり、ファッションを提供する側も楽しむ側も、変革が求められている時代だと実感したのではないでしょうか!これからの洋服選びで、ぜひ今回の内容をもとに意識的な行動を心がけていきたいですね!
今回の内容が皆さんのお役に立っていれば幸いです!今後もこのような洋服の解説をしていくので、他の記事もぜひチェックしてみてくださいね!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!ありがとうございました!!